寿司屋を居酒屋として使うことが好きだ。
刺身は好物であるが、握りがあまりすきでない。
まだ会社員になりたての頃だが、残業すると残業飯がふるまわれるのだが、決まって寿司だった。
毎日食べているといつの間にか握りが嫌いになっていた。
だからすし屋では刺身以外はきゅうり巻しか食べない。
カウンダーにどっかり座り込んで、口がさみしくなったら都度アテを頼む飲み方が大好きであり、定着してしまったようだ。
この飲み方、高くつく。
店側もしめたもので、自分のよう客から金をとる方法は心がけている。
とにかく小声でネタを勧める。絶対に断らない客とわかっているからだ。
高くつくがこれが一番落ち着く自分流の味わい方なのである。
生まれて初めて寿司を食べたときの記憶が鮮明に残っている。
小学校の1年くらいだったと思う。親父が街まで連れて行ってくれた。世の中にこんなうまいものがあるのかと思った。
板さんの打ち手や店中を飛び交う気合の入った声、酢飯の香り、カウンターに沿って流れる手洗い用の川・・・・なんかを覚えている。
決定的に覚えているのはそして、帰りのバスの中で一緒に行った姉に発疹が出てきたことである。
鯖にあたったのである。不思議に自分には出なかった。
その頃から寿司屋とは相性がいいのだろうか。
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