人形町から浜町にかけて元祖吉原があったそうな。
古い商店を凝縮したような街です。
明治座から甘酒横丁を歩くと、つくだ煮屋、豆屋、タイ焼き屋、人形焼屋、すきやき屋、居酒屋、蕎麦屋、呉服屋、軍鶏鍋屋、○○屋のオンパレード。
路地裏に入ると一気に場末の雰囲気が漂う。
それでいてところどころに名店が存在。
日本橋人形町で食事して、そのまま銀座に向かうパターンとしては絶好のロケーションだと思う。
古い人たちがやっている店ばかりで、一種の落ちつきと自信で営業している。
明治座がはねたときなどはどっとお客が流れ込む。実は明治座の中には飲食店はない。人形町という土地と共にありたい、という姿勢の表れであり、実際、そのような理由からだという。
私も一度決して一流とはいえない(むしろ三流)のすし屋で有名な俳優に出くわしたことがあるくらい、演者共々地元を愛しているのである。
奇をてらうでもない古き伝統に縛られるでもない、ただ素直にまっとうに商っている街なのである。
若者離れがあるというが妥協しないでもらいたい。
ものの味わい方がわかるような相応な年齢になれば必ずこの街の良さが解かってくるのだから。
大資本のチェーン店で埋め尽くされたくない街。
商店の後継者問題が本当に心配になる街である。
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